近視進行抑制治療の新たな選択肢『ミヨスマート』
日本で厚生労働省が認可した新たな近視進行抑制治療の一つが近視管理眼鏡です。ミヨスマートは、現在世界50か国以上で販売されている小児向けの近視に対応する特殊な構造のメガネレンズです。2026年6月から日本で処方できるようになりました。
ミヨスマートとは
ミヨスマートは、HOYA ビジョンケアカンパニー社が開発した近視進行抑制の機能を持った近視向けのレンズです。
近視は、遠くのものを見たときに、網膜の手前にピント(焦点)があっている状態です。近視の度合いが強いほど、遠くのものがはっきり見えません。
通常の近視レンズは、網膜の手前にある焦点を網膜上に持ってくることで遠方がはっきり見えるようになりますが、中心視野の焦点は網膜上にあるものの、中心以外の入ってくる光線の大部分は網膜の後ろで焦点を結ぶため、遠視性の焦点ぼけが生じてしまいます。この焦点ぼけ(『軸外収差』~詳細はこちらをご参照ください)が近視を進行させてしまう原因の一つと考えられています。
ミヨスマートで採用されているDIMSテクノロジー
ミヨスマートで採用されているDIMSテクノロジー(DIMS=Defocus Incorporated Multiple Segments)は、網膜周辺部に近視性のぼけを作り出すことで近視進行の原因と考えられている遠視性の焦点ぼけを抑える効果が期待できます。
※イメージ図出典元:HOYA社WEBサイト
矯正なしの近視
- 光線は網膜の前で焦点を結ぶ
- 部分的に周辺網膜において網膜の後ろで焦点を結ぶ
単焦点レンズによる補正
- 中心視野の焦点は網膜上にある
- 光線の大部分は網膜の後ろで焦点を結ぶため、遠視性の焦点ぼけが生じる
ミスマートによる補正
- ミヨスマートで採用されているDIMSテクノロジーは、周辺遠視性焦点ぼけ理論に基づいて網膜周辺部に近視性のぼけを作り出す
ミヨスマートの特長
見た目は通常の眼鏡とほとんど変わりません。オルソケラトロジーやマイサイトワンデーのように目に直接触れませんので小さなお子様から使用が可能です。強い近視・乱視にも対応可能です。
他の治療法にも言えることですが、ミヨスマートを使用していれば近視が進行しないわけではありません。普段から近視進行させない行動が大事です。
ミヨスマート使用開始までの手順
初回検査
問診・視力検査・点眼薬を使用した屈折検査・診察・目の状態によっては追加検査等
施行後、眼鏡処方箋作成
眼鏡店で眼鏡作成
指定の眼鏡店に当院で作成した眼鏡処方箋を持参し眼鏡を作成してください。
アフターケア
眼鏡作成後2週間程度で来院、不具合の確認、必要に応じて眼鏡店で調整を行います。
定期検査
6か月毎で定期検査を行います。視力検査・屈折検査・眼軸長検査等、現在の目の状態を定期定期に確認、必要に応じてレンズ度数の変更を行います。
ミヨスマートの治療費用について
- 眼鏡作成・レンズ費用については眼鏡店でご相談ください。
- 処方・検査料は保険適応となります。
