「総合市場前」バス停下車徒歩約1分のあかつか眼科クリニックです。白内障をはじめ緑内障、角膜・網膜疾患、アレルギーなど眼科一般診療及びコンタクトレンズ・眼鏡処方、オルソケラトロジーなどいたします。レーザー治療や日帰り白内障手術などの手術も実施いたします。些細なことでもお気軽にご相談ください。

アレルギー性結膜炎

結膜炎とは

結膜炎は、眼球の白目とまぶたの裏側を覆っている膜(結膜)が、赤く充血して炎症を起す病気です。
感染で起こる細菌性結膜炎、ウィルス性結膜炎、アレルギーで起こるアレルギー性結膜炎、などさまざまな種類があります。

結膜炎とは

図)結膜炎の起こる場所:結膜は、上下のまぶたの裏側(瞼結膜)と、白目の表面をおおっている半透明の膜(球結膜)です。

アレルギー性結膜炎とは

アレルギー性結膜炎は、アレルギー反応により、目の充血やかゆみが起こる病気です。
アレルギーは外から入ってくる異物に対して体が過剰に反応することで起こります。
アレルギーの主な症状は、かゆみ、充血、浮腫です。
清潔な環境になり人体に備わった防御機構が本来の敵以外の物質に過剰に反応することが増えてきていることが、アレルギー性疾患が増加している原因の様です。

アレルギー性結膜炎のしくみ

図)アレルギー性結膜炎のしくみ

アレルギー性結膜炎の分類 ※)

1. 花粉症(季節性アレルギー性結膜炎)

花粉が原因で生じるアレルギーです。
花粉症を起こす植物としては、春先に多いスギ、夏のイネ科の雑草、秋に多いブタクサなどが有名ですが、花粉そのものが毒性を持っているわけではありません。
花粉(アレルゲン:抗原)が体に入ってくると、体の中にある「肥満細胞(マスト細胞)」が過剰に反応して、「ヒスタミン」などの化学伝達物質をたくさん放出してしまうことが花粉アレルギーの原因です。
症状は「眼のかゆみ・充血・異物感・めやに」などです。
花粉症では、毎年決まった季節に症状がみられることが特徴で季節性アレルギー性結膜炎とも呼ばれています。
患者の約7割が「アレルギー性鼻炎」もあわせて発症するといわれています。

2. 通年性アレルギー性結膜炎

常に身の回りにあるので、一年を通して症状が慢性的にみられるのが特徴です。
原因や症状は花粉症と同様です。異物(アレルゲン:抗原)はハウスダストやダニが考えられますが、その他に花粉や動物の抜け毛・フケ、カビなど多種類のものが関わる場合も少なくありません。
最近の住まいは気密性の高い窓が多く冷暖房設備が整っています。この通気性の悪い環境がダニにとっては好都合になるので、注意が必要です。
したがって、頻回に掃除を行いホコリ・ダニを除去したり、換気などの環境整備による抗原除去が非常に重要となります。

3. 春季カタル

春季カタルはアレルギー性結膜炎の慢性重症型です。
春季とは若年者という意味で症状は1年中でます。特に小学生の男の子に多く見られますが、アトピー性皮膚炎を合併することが多くなった最近では、20歳代でも強い症状がみられる人がいます。
目のかゆみが非常に強いうえ、結膜に石垣のような凸凹ができます。
黒目(角膜)の表面に多くの小さな傷ができるため、異物感が強く、光をまぶしく感じます。
炎症が強いときは角膜に白い混濁ができることがあります。ひどくなると、混濁部分で上皮が剥がれ落ちて「角膜びらん」「角膜潰瘍」という状態になることもあります。

4. 巨大乳頭結膜炎

巨大乳頭結膜炎とは、上まぶたの裏に大きなボツボツとした結膜乳頭による隆起が多数発生し、炎症を起こしている状態です。
コンタクトレンズについたタンパク汚れに対するアレルギー反応が原因で、汚れたコンタクトレンズで発生します。
異物感、くもり、めやに、が出るほか、重症になるとコンタクトレンズが上方にずれやすくなります。

※)学術的には、日本眼科学会が「アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン」としてアレルギー性結膜疾患を4つに分類しています。
本項ではアトピー性角結膜炎は割愛しています。

アレルギー性結膜炎の症状

アレルギー性結膜炎の症状は、まず目やまぶたが「かゆく」なります。
目をこすったり、かいたりしていると次第に痛みが加わり、「目がゴロゴロ」した感じになります。そのまま放っておくと結膜が充血して、まぶたが赤く腫れてきます。
さらに症状が悪化すると、角膜周囲が充血して、結膜(白目)がゼリー状にブクブクと膨らんできます。
また白色~透明なサラサラとした「めやに」が出てきます。
悪化させないためには、このような症状になる前に対処することが重要です。
まず、目にかゆみがでてきた段階で受診をおすすめします。

アレルギー性結膜炎の診断

アレルギー性結膜炎は、充血やかゆみなどの症状や結膜の状態から診断します。
また、どの抗原(アレルゲン)に反応しているかを知るために、血液(血清)の抗原特異的IgE抗体濃度を測定することでどのアレルゲンに反応しているかを知ることができ、予防や治療の際に非常に有益な情報を得られます。

  • 20分でわかるアレルギー検査(immunoCAP Rapid)
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原因アレルゲンを特定する手助けになる検査です。
ご自分の体質を知ることで対策も取りやすくなります。
ご希望の場合はお気軽にご相談ください。

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アレルギー性結膜炎の治療

アレルギー性結膜炎の治療の基本は、薬物療法です。
薬物療法の目的は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることが中心となります。
薬物治療には、抗アレルギー点眼薬(ケミカルメディエータ遊離抑制薬、抗ヒスタミン薬)が主に使われます。
重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合があります。

抗アレルギー点眼薬

メディエーター遊離抑制薬
肥満細胞からアレルギー症状を起こすヒスタミンなどの物質(メディエーター)が出ないようにします。

抗ヒスタミン薬
アレルギー症状を起こすヒスタミンが、血管や神経にある受容体(ヒスタミンH1受容体)に結合しないように作用します。

ステロイド薬

1と2の点眼薬で効果が見られない時や、かゆみが止まらない等の症状が重い場合に使用します。上記の抗アレルギー点眼薬に比べて即効性はありますが副作用が出る可能性がありますので指示を守って点眼してください。

免疫抑制点眼薬

春季カタルの治療に使用します。上記の抗アレルギー点眼薬の効果が薄い場合に使用します。

アレルギー性結膜炎の初期療法

花粉などが原因のアレルギー症状の場合、症状が出る前の花粉飛散時期の約2週間前から、または症状が少しでも出てきたら、抗アレルギー点眼薬による治療を始める方法で、初期療法を行う事で花粉飛散ピーク時の症状が軽くなります。
毎年花粉症がひどい場合は、症状があらわれる前に受診することをおすすめします。

目のかゆみを和らげる方法

目がかゆくなってもこすらないことが大切です。 こすればこするほどアレルギー症状をおこすヒスタミン等のメディエーターが放出され症状が悪化します。
ひどくなるとまぶたが腫れてきたり、結膜(白目)が水ぶくれを起こしたりと刺激を与えるとどんどん悪くなってきます。

かゆみを和らげる方法

・冷たいタオルで目を冷やす
・タオルを巻いた保冷剤で目を冷やす
・点眼薬を使用する前に人工涙液などで抗原を洗い流す
(点眼型洗眼薬を使用してもよいでしょう)

アレルギー性結膜炎における日常生活の注意点

アレルギー性結膜炎にならないようにするには、アレルギーの原因物質(アレルゲン)に接触しないように日常生活を工夫する必要があります。

1. 花粉症

ニュースやネット等の花粉情報を有効に活用しましょう。
花粉が多く飛散する日は外出を控える、どうしても外出しなければならない時はマスクや花粉防止用のメガネなどでしっかり防御する、マスクは隙間を作らないように密着させて装着する、メガネは花粉症対策用のフチが付いたゴーグルタイプが効果的です。
帰宅時には家に入る前に外で衣類の表面を払って花粉を家に持ち込まないようにしましょう。手洗い、うがいも大切です。
室内では空気清浄機の使用する、花粉の飛散が多い時は洗濯物の室内干しが良いでしょう。
体調が悪いと症状が出やすいので、規則正しい生活習慣とバランスのよい食事を心がけましょう 。

2. 通年性アレルギー性結膜炎

アレルゲンを寄せ付けないようにするため、室内環境の整備が重要です。

・室内の清掃~ホコリの溜まりやすい場所は特に。場所に応じて清掃機、拭き掃除を。
・寝具~天日干し、布団乾燥機で布団を干す。掃除機でダニを除去
・通気と除湿
・ペット~アレルゲン検査でペットの毛、ダニが原因と特定された場合、室内でのペット飼育を考慮する


また、花粉症と同じく体調が悪いと症状が出やすいので、規則正しい生活習慣とバランスのよい食事を心がけましょう。

3. コンタクトレンズを装用者

コンタクトレンズを使用していてレンズに汚れが付着すると、アレルギー性結膜炎の症状がひどくなります。
目の潤いを保つ涙の中にはタンパク質や脂質などが含まれており、それらがコンタクトレンズに付着するとレンズ汚れとなります。
タンパク質や脂質には吸着性があるため、空気中に浮遊している花粉や微生物を目に引き付けやすくしてしまいます。
また目をこすりつづけると目の粘膜が傷つき感染の危険性が高くなってきます。症状をさらに悪化させてしまう恐れもあるためコンタクトレンズを清潔に保つことが大切です。
コンタクトレンズが汚れやすい方は、毎日新しいレンズに取り替えることでレンズの汚れを軽減し清潔に使うことが可能な1日使い捨てコンタクトレンズに変更するのも症状を軽減させる方法の一つです。

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